
近年、世界各地の人気観光地では観光客が急増し、「オーバーツーリズム」と呼ばれる問題が深刻化しています。
美しい景勝地や文化都市が観光客であふれかえるなか、本来の魅力が損なわれたり、地元の生活環境に負荷がかかったりするケースも増えています。
こうした状況は、静かで質の高い滞在を求める富裕層旅行者にとっても看過できない懸念事項となりつつあるでしょう。
本記事では、オーバーツーリズムとは何か、その影響や富裕層が抱く懸念について整理します。
さらに、ラグジュアリー層が求めるプライベート空間と持続可能な旅という観点から、選ばれた人だけが享受できるプライベートリゾートの台頭について考察します。
そして、そうしたニーズに応える新たな選択肢として注目されるリゾート会員権『Grande(グランデ)』の魅力と特長をご紹介します。
目次
オーバーツーリズムとは何か?
オーバーツーリズムとは、観光地に許容量を超える観光客が訪れることで生じる様々な弊害を指す言葉です。
例えば、有名なビーチリゾートや世界遺産の街並みが観光客で埋め尽くされ、本来の静けさや文化的魅力が失われてしまうケースが世界中で報告されています。
社会的には住民の生活空間が侵食され、不満や摩擦が生まれる原因となり、経済的には物価高騰やインフラコスト増大などの問題も引き起こします。
このようにオーバーツーリズムは単なる「人が多すぎる」という状況に留まらず、観光地の持続可能性を脅かす深刻な課題となっているのです。
観光地の現状
ここでは、世界各地の2025年4月時点における現状について解説します。
- 京都
- ニセコ
- スペイン
- バンコク
京都
京都は近年、世界有数の観光都市として記録的な観光客増加に直面しています。
四季を通じて国内外から旅行者が押し寄せ、寺社仏閣などの名所は常に観光客で溢れる状況です。
観光客が集中する清水寺や嵐山などでは早朝から混雑が始まり、ゆったりと名所を楽しむことが難しくなっています。
過度な観光客流入により、地元住民への悪影響も深刻です。
伝統的な街並みが残る祇園では、写真撮影に熱中した観光客が芸舞妓を追い回し、着物を損傷したり衣装にタバコの吸い殻を押し付ける迷惑行為まで報告されています。
また、市内交通の渋滞悪化やごみの増加など生活環境の乱れも指摘され、伝統都市にふさわしい静けさが失われつつあります。
行政は規制や罰則の強化および宿泊税の大幅引き上げで対策を講じていますが、京都で静かで質の高い滞在を望む旅行客や富裕層にとっても、過度な混雑や相次ぐ規制による不便さが懸念材料となっています。
ニセコ
北海道の国際的スキーリゾートであるニセコには、近年記録的な規模で海外から観光客が押し寄せています。
2023年度にはニセコ周辺3町の外国人延べ宿泊者数が約74万人に達し、過去最高を更新しました。
冬のスキーシーズンにはゲレンデや飲食店、交通機関まで観光客で埋め尽くされ、街全体が活況に包まれる一方で混雑も常態化しています。
観光客の急増は地域経済に潤いをもたらす一方、地元には負担もかかっています。
旅行者向けに物価が上昇し、飲食店は観光客で常に満席のため地元住民が気軽に外食できない状況が続いています。
行政も混雑緩和に向けた動きを見せ始めており、北海道では2026年から宿泊税(最大1泊500円)の導入が決まっています。
参考:札幌市宿泊税2026年4月から導入へ 1人1泊最大500円 税収は年間約27億円見込み(STVニュース北海道) – Yahoo!ニュース
しかしニセコの人気が高まるほど、富裕層旅行者にとっても静穏な滞在の確保は容易ではありません。
高級ロッジやシャレーは予約困難となり、為替安も手伝って宿泊料金が軒並み値上がりする状況で、ゲレンデの混雑も相まってかつてのような独占的リゾート感は薄れつつあります。
スペイン
スペインは欧州有数の観光大国で、中でもバルセロナには年間約3,200万人もの観光客が訪れます。
観光客過多による弊害に対し、スペインでは住民の反発も顕在化しています。
バルセロナやマヨルカでは「Tourists go home(観光客は帰れ)」と書かれたプラカードを掲げたデモ行進が行われ、数千人規模の抗議集会が発生しました。
参考:Overtourism in Spain Leads to Mass Protests in Barcelona, Mallorca | Teen Vogue
観光が地域社会にもたらす光と影が浮き彫りとなる中、現地では観光業との共存への模索が続いています。
こうした事態を受け、バルセロナ市の観光当局は「もはや低コストの大衆観光ではなく質の高い観光に舵を切る」と表明しており、街自体も高価格志向にシフトすることで安価な旅行者の流入を抑える考えです。
富裕層の旅行者にとっては、こうした取り組みにより混雑が緩和され、本来の文化や魅力をゆったりと堪能できる環境が戻ることが期待されています。
しかし依然として人気シーズンの観光地では人波や予約競争を避けられず、静かで質の高い滞在を求める声も高まっているのが現状です。
バンコク
タイの首都バンコクは世界有数の観光都市であり、2019年には約2,580万人の観光客が訪れました。
活気ある市内の寺院や王宮、マーケットは常に旅行者で賑わい、その膨大な人出が市内の交通渋滞や公共施設への負担をさらに悪化させています。
ただ、欧州の主要観光地のような「オーバーツーリズム」に対する住民抗議がタイで大規模に起こることは稀です。
観光業がGDPの約2割を占めるタイでは、地元住民も観光客増加に比較的寛容でむしろ歓迎する姿勢が根強いと指摘されています。
それでも近年の爆発的な観光客増に伴い、政府当局者からは各地域の収容力を踏まえた観光戦略やインフラ整備の必要性が唱えられており、環境への影響を抑えつつ持続可能な観光成長を図る動きが模索されています。
富裕層旅行者にとって、バンコクの過密化は高級ホテル内の快適さとは裏腹に、市街観光の混雑や本来味わいたい静穏な体験の希薄化が起きている点が懸念材料です。
オーバーツーリズムが問題となるなかで富裕層が求める旅行スタイルとは
オーバーツーリズムの問題が顕在化するなかで、近年注目されているのが、選ばれた人だけが利用できるプライベートリゾートの台頭です。
一般客で賑わう大型観光施設とは一線を画し、会員制や招待制など限られたゲストのみを受け入れるリゾートが世界各地で増えています。
これらのプライベートリゾートは、一島一リゾートのコンセプトを掲げた離島のヴィラ群や、人里離れた山間に点在する隠れ家ホテルなど、立地からして静穏と排他性を重視したものが大半です。
利用者を限定することで、施設内は常に静かで落ち着いた雰囲気が保たれ、スタッフも少数のゲストに対して行き届いたサービスを提供できます。
また、一極集中を避け少人数制とすることで環境への負荷も軽減され、オーバーツーリズムの緩和策としても有効です。
富裕層旅行者にとって、これらエクスクルーシブなリゾートは混雑とは無縁の別世界であり、真のリラクゼーションと特別感を味わえる場として高い支持を集めています。
富裕層が旅行に求めるものとは?最新動向からおすすめの会員制リゾートを紹介
オーバーツーリズムへの解決策としての「プライベートリゾート」
オーバーツーリズムの回避・解消に効果的なプライベートリゾートですが、個別に利用するのは手間や費用がかかるものです。
そこで登場した新たな選択肢がリゾート会員権という形態で、その代表格の一つが『Grande(グランデ)』です。
『Grande』は国内最大級のシェア別荘型リゾート会員権であり、単に一箇所の別荘を所有するのではなく、会員権ひとつで様々な地域のラグジュアリー施設を利用できます。
自分だけの別荘のようにくつろげる安心感と、全国各地の多彩なロケーションを選べる自由度が両立している点は、従来の富裕層旅行にはない新しい価値といえるでしょう。
まさに、オーバーツーリズム時代において求められる静けさと持続可能性を兼ね備えたラグジュアリー体験を提供するのが『Grande』といえます。
Grandeの詳しい内容やシステムについては次項にて解説します。
会員制リゾート第三の選択肢ならヴィラ(villa)タイプの「Grande(グランデ)」へ

出典:Grande(グランデ)公式サイト(Private Ocean Villa 藍水 -ransui-)
Grandeは、既存のリゾート施設では満足できない方のための全く新しいシェア別荘型リゾート会員権。
プライベート空間を重視し、極上のくつろぎを味わえる以下の特長が強みです。
所有権型ではなく権利型のため低価格
リゾート会員権は、分譲マンションと同じように不動産を複数の会員で区分所有する「所有型」と、ゴルフ会員権のように所有権を持たず、利用する権利を購入する「権利型」に分けられています。
このうち、Grandeに関しては権利型を採用しているため、所有型のような以下のご負担は発生しません。
- 不動産取得税
- 固定資産税
- 住民税
- 火災保険料
- 法人住民税
- 水道光熱費
- 管理費
- 修繕積立金
結果的に、年間のランニングコストを抑えながらも、贅沢なプライベート空間で優雅なひとときをお過ごしいただけます。
ファミリーや三世代、会社の福利厚生としても最適な定員6名以上のヴィラ(villa)が多数

出典:Grande(グランデ)公式サイト(Private Ocean Villa 藍水 -ransui-)
Grandeのヴィラは、ファミリーや三世代、会社の福利厚生としてもご利用いただけるよう、定員が6名以上や一棟貸し切りなどさまざまなタイプをご用意しております。
会員制リゾートの一室というと、スペースに限りがある点を懸念される方もいらっしゃいます。
Grandeであれば占有面積が広いため、ご夫婦だけでなく、お子さま・お孫さまの代までゆったりとおくつろぎいただけるのが特長です。
温泉・サウナ・ドッグラン付きなど充実の設備

出典:Grande(グランデ)公式サイト(Private Ocean Villa 藍水 -ransui-)
Grandeのヴィラは、ご家族の一員であるペットと過ごす時間も大切にしています。
例えば、上の画像「Private Ocean Villa 藍水 -ransui-」では、プライベートドッグラン付きもご用意しており、愛犬家からも大変好評いただいています。
さらに、各棟には8m×3mの大型プライベートプールを完備し、周囲を気にせずにご家族での時間を楽しめるのが特長です。

出典:Grande(グランデ)公式サイト(Private Ocean Villa 藍水 -ransui-)
各部屋には、鴨川市に湧き出る鴨川温泉を配湯しており、絶景を堪能しながら、疲れを癒せます。
このように、Grandeのヴィラはご家族様・ペット同伴のお客様に対して、極上の時間をお届けできるのが最大の魅力です。
新規施設も続々オープン予定!広がり続ける別荘ネットワーク
出典:弊社Grande資料より
Grandeのヴィラには、以下のタイプがあり、目的に応じたさまざまな選択肢をご用意しております。
- ラグジュアリーヴィラ
- カジュアルヴィラ
- ドッグフレンドリーヴィラ
- オーベルジュヴィラ
さらに、2025年にはヴィラを中心に約70棟の新規施設をオープン予定となっており、全国にそのネットワークを拡大中です。(2024年2月時点の情報)
カジュアルだけでなく、ラグジュアリー・オーベルジュに関しても予定しており、お客様のさまざまなニーズにお応えできます。
■2025年オープン予定
- オーベルジュヴィラ富士忍野
- オーベルジュヴィラ富良野
- ラグジュアリーヴィラ箱根仙石原
- オーベルジュヴィラ箱根宮城野
- ラグジュアリーヴィラ那須塩原 など
(2024年2月時点の情報)
体験宿泊や資料請求をご希望のお客様はこちら
現在、Grandeのシェア別荘型リゾート会員権を検討中のお客様に、関東圏・関西圏でそれぞれ1泊2食付きの体験宿泊の場を設けております。
他社リゾート会員権と比較したいお客様にも好評いただいておりますので、ぜひこの機会にご検討ください。
体験宿泊や資料請求をご希望のお客様は、以下のリンクよりお申し込みください。
また、以下の通りお電話でのお問い合わせも受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。
TEL:03-6712-8934(10:00~18:00 年中無休)
これまでGrandeは、不動産を所有しない権利型のヴィラを展開してまいりました。
しかし、このたび新コンセプトとして権利型ではなく所有型の「Residence Villa」を開業いたしました。(新規施設拡大中)
ホテルの一室やワンフロアではなく、ラグジュアリーな一棟貸しのヴィラが最大の特長で、予定が立てやすい完全利用保証や収益を得られる貸出制度も用意されています。
興味のある方は、権利型と合わせてお問い合わせください。
オーバーツーリズムの喧騒を忘れて滞在できる1日1組限定の「Grande」の施設3選
Grandeの施設には、以下の1日1組限定の施設があり、自分たちだけの空間でリラックスできる環境が得られます。
- Auberge Villa Soso – 楚々 –
- Auberge Villa Kuon – 久遠 –
- Premium Dog Resort Villa MAKINO
ここでは、上記の施設について紹介します。
Auberge Villa Soso – 楚々 –
出典:Grande(グランデ)公式サイト(Auberge Villa Kuon – 久遠 –)
「Auberge Villa Soso – 楚々- 」は、日本三景・天橋立にほど近い京都・宮津エリアに佇む、一棟貸切型のプライベートヴィラです。
近隣の海や松並木と美しく調和する落ち着いた外観と、和の趣とラグジュアリーな空間が融合した館内が、訪れる方に上質な安らぎをもたらします。
ヴィラ内には、赤茶色の「金温泉」と美肌効果が期待される「銀温泉」、2種類の天然温泉を配湯。
血行促進や保温効果、肌への優しさなど、それぞれの泉質をゆったりと堪能できます。
プライベートガーデンには人目を気にせず楽しめるプライベートプールを備え、水中照明により夜は幻想的なイルミネーションに包まれた癒しの空間へと変わります。
四季を問わず、非日常を感じられる特別な時間を演出します。
お食事は、2階の専用ダイニングスペースにて、姉妹施設「天橋立離宮 星音」の料理人による地元食材を活かした出張料理をご提供。
目の前で仕上げられる洋食を中心とした特別メニューの数々は、五感を刺激するひとときを演出します。ブランド活蟹のフルコースやワンランク上のBBQプランなど、贅沢な一日をさらに彩ります。
【基本情報】
施設名 | Auberge Villa Soso – 楚々 – |
住所 | 〒626-0225 京都府宮津市日置2686 |
チェックイン | – |
チェックアウト | – |
一般宿泊向けホームページ | |
会員権向けホームページ |
Auberge Villa Kuon – 久遠 –
出典:Grande(グランデ)公式サイト(Auberge Villa Kuon – 久遠 –)
「Auberge Villa Kuon – 久遠 –」は、日本三景・天橋立にもほど近い、京都・宮津エリアの海岸沿いに佇む贅沢な一棟貸切ヴィラです。
黒を基調とした木目の外観と和の設えが、静かで落ち着いた京都らしさを演出し、自然と歴史が調和する特別なロケーションで、唯一無二の滞在体験を提供します。
ヴィラはゆとりある4LDKの間取りで、和室2室・寝室2室のほか、オーシャンビューのリビングやウッドデッキも備えています。
最大6名まで宿泊可能で、大人数でのご旅行や長期滞在にも適しています。
2階には、宮津湾を望む2種類の天然温泉「金温泉」と「銀温泉」をご用意。金温泉は半露天仕様で、波の音を聴きながらゆったりと体をほぐせる癒しの湯です。
一方、銀温泉は大きな窓からの絶景とともに、腰痛や肩こり、循環器や肌荒れなどにやさしく作用する内風呂です。
金銀それぞれに異なる効能と趣があり、温泉そのものを味わう贅沢がここにあります。
お食事は、京都祇園の名店「やまぐち」やその姉妹店「ほしうみ」のシェフによる出張料理スタイル。
予約困難な人気店の一流シェフが客室内のキッチンで調理し、カウンタースタイルの専用ダイニングで提供されます。
雲丹や鮑、トリュフ、牛フィレ肉といった高級食材に加え、地元・京都を代表する京野菜や漬物、旬の海産物などを巧みに融合させた創作イタリアンが味わえます。
目の前で仕上げられる料理の香りや音、臨場感までが五感を満たし、まさにここでしか味わえない非日常のひとときを演出します。
【基本情報】
施設名 | Auberge Villa Kuon – 久遠 – |
住所 | 〒626-0225 |
チェックイン | 15:00 |
チェックアウト | 11:00 |
一般宿泊向けホームページ | |
会員権向けホームページ |
Premium Dog Resort Villa MAKINO
出典:Grande(グランデ)公式サイト(Premium Dog Resort Villa MAKINO)
Premium Dog Resort Villa MAKINOは、滋賀県高島市・マキノ町、琵琶湖湖西エリアの絶景ロケーションに佇む、1日1組限定のラグジュアリードッグリゾートヴィラです。
最大8名まで宿泊可能な一棟貸切スタイルで、愛犬と共に周囲を気にせずゆったりと贅沢な時間を過ごせます。
施設内には、天然温泉を使用した半露天風呂やプライベートサウナを完備し、心身ともにリフレッシュできる上質な空間を提供。
リビングから続くウッドデッキでは、自然に包まれた静かな環境の中でグランピングスタイルのBBQも楽しめます。
また、広大なプライベートガーデンには約120平方メートルのドッグランを設けており、大型犬でものびのびと遊べる開放感が魅力です。
敷地内には大型の円形プールも備えられており、愛犬と一緒に水遊びを満喫することも可能。
さらに、琵琶湖の砂浜へもアクセスが良く、自然の中での散策やアクティビティも気軽に楽しめます。
客室は愛犬も自由に過ごせる設計となっており、室内でも愛犬とくつろげる快適な環境を整えています。
お食事は持ち込み食材での自炊に加え、出張シェフによる本格ディナーも対応可能。
イタリアンやフレンチ、鉄板料理など、プロの料理人が腕を振るう特別なメニューをプライベート空間で堪能できます。
【基本情報】
施設名 | Premium Dog Resort Villa MAKINO |
住所 | 〒520-1814 滋賀県高島市マキノ町知内1884-7 |
チェックイン | 15:00 |
チェックアウト | 11:00 |
一般宿泊向けホームページ | |
会員権向けホームページ | https://www.grande-villaclub.com/accommodations/villa-makino/ |
コメント